自転車の運搬費用は意外と高いので注意

ママチャリなら買い替えもあり?自転車の運搬費用は意外と高い

引越しの時に意外と困るのが、ママチャリの行き先です。

掃除や片付けのために旧家に戻る予定なら、
置いておくと便利なので後から別に配送にしようと考えることもあるでしょう。

一見賢い方法のようですが、それって本当にお得なんでしょうか?

それでは、引越しトラックに積まなかった、
ママチャリにかかる費用を見ていきましょう。

運送会社に運んでもらう

まずは運送会社にたのんで
輸送してもらう場合について見ていきます。

輸送料でいくらかかるのか知っていますか?
普段、箱や書類を送る時には集荷に来てもらったり、
取扱店に持ち込んだり気軽に配送を依頼できます。

だから「ママチャリも電話すれば取りに来てくれる」と考えるかもしれません。
でも現実は予想に反してややこしいんです。

ヤマト運輸の場合

通常の宅急便では自転車は受付していません。
なぜなら26インチの自転車の3辺の長さは、
合計すると約310cmあるからです。

宅急便として送ることができるのは、
縦×横×高さの3辺の合計が160cm以下、25kgまでなのです。

自転車を指定場所まで集荷にきてくれるのは、
ヤマトホームコンビニエンスという引越し部門の作業員です。

自転車22インチはDランク、
26インチではEランクの運賃が適用されます。

例えば、東京都内から都内へ、
自転車1台の集荷・梱包・配送を依頼した場合の料金は、

  • Dランク:10,746円(税込)
  • Eランク:16,254円(税込)

と、ちょっと驚きの値段です。
安い自転車なら買えちゃいますね。

佐川急便の場合

自転車は、通常の宅配便より大きな荷物を運ぶ、
「大型家具・家電設置輸送サービス」の利用が可能です。

適用されるサイズは350です。料金は次のとおりです。

  • 東京から関東(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・神奈川・山梨) 13,500円(税込)
  • 東京から南九州 21,806円(税込)
  • 東京から北海道 17,993円(税込)

こちらも、新しい自転車と変わらない値段になることもありそうです。

郵便局

ゆうパックでは、周囲の合計が170cmを超える荷物を送ることができません。
したがって自転車は送ることができません。

西濃運輸

ママチャリの輸送にはカンガルー特急便が利用可能です。

西濃運輸は他社より運賃が安く、
法人利用が多いのが特徴です。

ただ、3辺の合計が280cm以上の荷物は、
個人宅宛には発送することができません。

自転車はこれにあたるので、
営業所止めや会社宛に送らなければならない可能性があります。

料金は都心内での輸送で約4,000円です。

西濃運輸をはじめて利用する場合には、
発着地や自転車のサイズを元に見積もりを依頼しばければなりません。

料金体系も公表されているわけではなく、
交渉次第で変わります。

さらに梱包しないで出した時には、無梱包で混載しています。

カンガルー自転車輸送便というサービスがありますが、
車輪が外せるスポーツタイプの自転車を対象としていて、
ママチャリでは利用不可です。

送るのをやめようと思ったら

経年劣化したママチャリ、もう乗らないだろうシティサイクルを、
何千円もかけて送る気にはならない。

そんな時には、処分してしまうのがいいでしょう。
処分にかかる費用は自治体によって異なります。

下記にいくつか例をあげましたので、参考にしてください。

粗大ゴミ処理手数料
  • 大阪府大阪市 自転車 400円
  • 東京都渋谷区 自転車16インチ以上 700円
  • 東京都大田区 自転車 700円
  • 愛知県名古屋市 自転車 500円

粗大ゴミの回収に出しても数百円で処分ができます。

自治体の回収方法にしたがって処分すれば、
防犯登録について考える必要はありません。

しかしリサイクルショップや不用品回収に引き取ってもらう場合には、
後日登録した携帯番号に警察署から連絡がくるかもしれません。

ただもう使用していない場合はその旨を伝えるだけで、
警察署まで自転車を引き取りにくるように要請を受けることはありません。

ですがリサイクルショップなどで買った人に、
嫌疑がかかってはいけませんので、
どう処分したかはっきりと答えてあげるとよいでしょう。

同様のマイナス点を回避するために、知り合いにあげるなら、
最寄りの警察署で登録変更の手続きをしてください。

自転車の防犯登録は10年間残ります。
登録を抹消するには、IDや防犯登録カード、
または自転車本体が必要です。

新車を買うといくらくらいするのか?

経年劣化が進んでいるのなら、
まずタイヤが磨耗してきます。

タイヤを一本交換するのに2,500円、
両方で5,000円くらいはかかるので、
輸送料と合わせて8,000円以上は必要になる計算です。

ですから新しく買い替えることを考えてもいいのではないでしょうか。
新しい自転車を買っても10,000円前後です。

ママチャリ(シティサイクル)も、
ホームセンターの自転車コーナーに行けば、
だいたい10,000円以下の商品が置いてあります。

購入後に自転車に乗って帰れる距離で見つけると、
輸送料が節約できます。

折りたたみ自転車なら、
10,000円以下のものもインターネット上で見つかります。

例えば、アマゾンには格安の折りたたみ自転車やママチャリがあります。
送料が無料の自転車も見つかりますよ。

引越し業者に運んでもらうときの注意点

ママチャリを、引越しの荷物とは別にあとで送るとなると、
お金もかかりますし面倒ですので、処分する予定がないなら、
引っ越しの荷物と一緒に送ったほうがいいかもしれません。

ですが、引越し業者によっても、どの業者が対応してくれるのか、
どのくらいの料金がかかるのかが気になるところです。

そんな時にこそ、一括見積もりの出番です。

一括見積もりサービスは料金の比較ができるのはもちろん、
自転車を運んでくれる業者を探したいなど、
特殊な引越しに対応してくれる業者を探すのにも役に立ちます。

たくさんの業者が登録されているので、
オプション対応してくれる安い業者を見つけることができるはずです。

一括見積もりサイトでオプション対応業者を探す

まとめ

自宅にある古いママチャリがまだ十分使えるのであれば、
引越しのトラックに積むことをおすすめします。
あとで別送となると、決して安くはありません。

古い自転車の場合は、
まだ乗れるからもったいないと思うかもしれませんが、
輸送中に壊れてしまってはがっかりしますし、
歪んでしまう可能性は否めません。

新しいものを買ったほうが、歪みやすり減りがなく安全なので、
近いうちに買い替えをする予定があるなら、
引越しを機に買い替えたほうがいいでしょう。

自分の自転車の状態と、損得をよく考えて、
どの方法を選択するか決めましょう。

※商品、サービスの内容および金額はすべて執筆時のものです。