傷や汚れなどを自分で修理すれば敷金は多く返ってくる?

傷や汚れなどを自分で修理すれば敷金は多く返ってくる?

つけてしまった傷や汚れは「仕方がないもの」と諦めて、
何も対策をしない人が多いと思います。

しかし賃貸物件の原状回復義務には
「過失による破損の修繕義務」があるとされているので、
傷を目立たないように修理すれば、
原状回復の義務は果たしたとことになるのが原則です。

つまりたとえ傷をつけてしまったとしても、見た目をキレイに修復しておけば、
敷金が差し引かれたり、追加の修繕費を請求される可能性が低くなるわけです。

小さな傷や汚れであれば、市販の用具で簡単に補修できるものもあるので、
素人だからと最初から諦めずに、できるだけキレイに戻すようにしましょう。

素人でもできる傷の補修方法:汚れ編

壁紙の汚れ

住宅用洗剤をスプレーしたり、スポンジにつけて汚れを回りを円を描くようにこすります。
凹凸がある場合は、歯ブラシなどを利用しましょう。
最後に汚れと洗剤を水でしぼったった布巾などでふき取ります。

漆喰壁の汚れ

漆喰壁は水を吸い込むので、洗剤の使用や水拭きは基本的にはNGです。
目の細かいサンドペーパーで汚れとその周囲を軽くこすり、汚れをぼかします。

マジックやクレヨンの汚れ

住宅用洗剤にクリームクレンザーを混ぜ、きれいな布巾につけて汚れをふき取ります。
最後に汚れと洗剤を水でしぼったった布巾などでふき取ります。

カビ

カビ取り洗剤をブラシにつけてカビの部分に塗布します。
しばらく置いてから水拭きと乾拭きで仕上げます。

カビ取り洗剤には漂白成分が入っていることがあるので、
色つきの壁では利用できないこともあります。
また喚起や洗剤の混合には気をつけて使いましょう。

その他の方法

布製の壁紙や漆喰の壁などの汚れは、
消しゴムでこすると汚れが落ちることがあります。

素人でもできる傷の補修方法:傷編

釘やネジの穴

壁補修専用のパテを指先などで丸めて穴に埋め込みます。
壁の色にあったパテを選んで利用するとほとんど穴が目立たなくなります。

壁の大きな凹み傷

壁紙に損傷がない場合は、凹んだ部分の壁紙に
カッターで切り込みを入れて壁紙だけめくります。

内側のボードの凹みを壁補修専用のパテで埋め、表面を平らにします。
パテが乾いたら、めくっておいた壁紙を元に戻して貼り付けます。

フローリングの傷

傷の大きさに合わせて、フローリング専用の補修剤を利用します。
パテタイプや樹脂タイプのものがあるので、
説明書を読んで自分のフローリングの材質や傷の状態に合ったものや、
使用方法が簡単なものを選ぶと良いでしょう。

また傷の補修後にワックスをかけておくと、
表面がきれいに仕上がり傷も目立たなくなります。

仕上げに気をつけて、補修が仇にならないように

せっかく補修をしても仕上げを雑にしてしまうと、
かえって傷や汚れが目立つことがあります。

その結果、傷や汚れの部分が誇張されてしまい、
修繕費を請求されることにもつながります。

傷や汚れを補修する際には、
まずは目立たない場所で補修剤が素材に合っているかどうか確認してから、
実際の傷や汚れを補修する作業を行うと失敗が少なくなります。

また汚れも傷もつけてから時間が経つほど、
汚れが染み込んだり傷が広がったりする可能性が高くなるので、
できるだけ早く補修をすることも大切なポイントです。

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