新居の賃貸に盗聴器が仕掛けられていないか心配な場合は?

新居の賃貸に盗聴器が仕掛けられていないか心配な場合は?

盗聴器を仕掛けられることなんて、
ドラマや映画の世界だけの話だと思っていませんか?

しかし、盗聴器は一般人でも簡単に入手できることから、
世間ではよくある話です。

電話に雑音が混ざるようになったり、
自分の秘密を指摘したいたずらメールが届いたり、というようなことがあったら、
盗聴を疑った方がいいかもしれません。

心配な時は、盗聴器発見サービスをうまく活用しましょう。

なんのために盗聴器を仕掛けるの?

ひと昔前なら、同業他社が企業の機密情報を探るため、
芸能人の日常生活を知りたいという行き過ぎたファン心理、
浮気調査などの理由で、盗聴器が使われていました。

そのため、そういうことに関係のない一般人には、
盗聴器は無縁のものと思われがちです。

しかし最近では、どうやら事情が違ってきているようです。

  • 一方的にフラれた理由が納得できない
  • 配偶者やパートナーの浮気を疑い、本当のことを知りたい
  • お金を持ってそうな家の様子を探り、家人の外出中に空き巣目的で侵入するため
  • 若い女性の一人暮らしの生活に興味がある
  • 好きな異性の趣味や嗜好などを知り、気を引きたい
  • 一人暮らしの子どもの様子が心配だから
  • 単に他人の生活を覗き見したい、傍受マニア
  • 好奇心で、盗聴器の性能を試してみたい人

このように、盗聴器を仕掛ける理由や目的はさまざまです。

最近では、専門店やインターネットなどで、
小型で高性能な盗聴器が安価で販売されているので、
誰もが簡単に手に入れることができます。

誰がどうやって調査するの?

盗聴器はどこにどのように取り付けられていて、
どうしたら発見することができるのでしょうか?

引越し業者に依頼する場合と、
専門の調査会社に直接頼む場合では、
どのような違いがあるのか見ていきましょう。

引越し業者のオプションサービスを申し込む

盗聴器発見サービスを提供している引越し業者では、
オプションで申し込むと、技術を持ったスタッフや、
提携先の調査会社などから専門家が派遣され、調査してくれます。

大体1万円~2万円が相場です。
盗聴器の取り外しまで頼む場合は、別途追加料金がかかります。

オプションとして依頼できるのは簡易的な調査ですが、
一般的に入手しやすい盗聴器であれば、ほぼ発見することができます。

政府の要人や大企業の幹部でもないのだから、
これで十分と利用する人は多いです。

調査会社に自分で頼む場合は

自分で専門のプロの調査会社に直接依頼する方法もあります。

「盗聴器 調査会社」、「盗聴器 発見」などのキーワードで検索すると、
関東対応、関西対応、全国対応などたくさんの会社がヒットします。

情報が多過ぎるなら、「○○県」などと、
住んでいる都道府県や市区町村名を追加しましょう。

調査会社でも簡易調査と本調査の2種類行っているところが多く、
マンションやアパートなどの集合住宅よりも、
一戸建の方が高い料金設定になっています。

簡易調査は一律1万円からとするところがある一方、
本調査になると面積に応じた金額になっていて、
マンションだとひと部屋2万円からという業者もあります。

企業や公共団体、組織などから依頼を受ける調査会社は、
高性能な高額の機器を取り揃えています。

元警察官が起業することも多く、
その道のベテランを擁する調査会社に依頼すると、
その分料金も高額になるでしょう。

調査をして盗聴器が発見されてもされなくても、
同じ金額がかかります。

そのため、どの程度の機材でどこまでやってほしいかの希望により、
調査会社を選ぶ必要があるでしょう。

また、会社概要、代表者のプロフィール、
料金表があるかなどを確認のうえ、
必ず事前に複数社に問い合わせましょう。
信用できる会社を選ぶことが重要です。

こんなところが危ない!

盗聴器のなかには、コンセントや電話のモジュラージャックなどに、
簡単に取り付けられるものがあります。

このほか、プレゼントされたぬいぐるみや、
置物の中に仕込まれたというケースもあります。

天井の照明や配電盤の中、
家具の裏なども、念入りにチェックしましょう。

盗聴器によっては、電池交換の要らないタイプや、
電源供給がなくても半永久的に機能するタイプもあるので、注意が必要です。

盗聴器を発見したら、どうしたらいいの?

考えたくないことですが、もし自分の部屋から盗聴器が発見されたら、
「まさか!こんなところに!」、「早く外してください!」など、
慌てて騒いではいけません。

盗聴器を仕掛けたことを発見されたと分かったら、
仕掛けた犯人がどういう行動に出るか分かりません。

自分に捜査の手が及ぶのではないかと、
証拠隠滅を図り逃亡を企てたり、
逆上して危害を加えてきたりする恐れもあります。

盗聴器を発見したら、なるべく平静を装い、
その場で大事な内容の話はしないようにしましょう。

もちろん事前に調査員からそのように指示があるはずですが、
会話は筆談などで行いましょう。

また、発見したからといって、
その場ですぐに取り外してはいけません。

何かで覆ったり触ったりせずに、速やかに警察に届け出ましょう。
合わせて、その盗聴器をどうしたらいいかについても相談すると良いでしょう。

明らかに盗聴でしか知り得ない内容を記した手紙やメールが届いたとか、
イタズラ電話がかかってきたとか、
後をつけられたことがあるとか、不審な車が停まっていたとか、
これまでに何か嫌な気配を感じた記憶があったら
、思い出してもれなく報告することも大切です。

いつどこでこんなことがあったなど、
詳細な情報を必ず記録しておきましょう。
それが犯人逮捕の重要な手がかりになることもあります。

盗聴器を仕掛けたら、こんな罪になる!

実際に、盗聴器を購入するのも、
個人でその内容を聞くのも、罪には問われません。

ただし、それを仕掛けるために無断で他人の家に忍び込むのは、
「住居侵入罪」に当たります。

しかし、その現場を誰かが実際に見ていない場合、
犯罪として立証するのは難しいです。

廊下の監視カメラなどに忍び込む様子が映っていれば証拠になりますが、
そもそも盗聴器を仕込む犯人は、
本人と特定できるような迂闊な行動はまずしないでしょう。

また、盗聴器を仕掛けるためにベランダから侵入して窓の鍵を壊したり、
取り付けるときに壁の一部を削ったりするような行為は、「器物損壊罪」になります。

ただしこの場合も、誰かがその現場を見ていた、
監視カメラに映っていた、指紋が残されていた、などの状況証拠が揃わないと、
犯罪として立証するのは難しいでしょう。

このほか、盗聴した内容を盾に脅してきたとしたら、
それは「恐喝罪」になります。改造した盗聴器が「電波法違反」になったり、
電話機やモジュラージャックなどに盗聴器を取り付けて通話を盗聴すると、
「有線電気通信法」や「電気通信事業法」の違法行為になったりします。

今ではほんの数秒で盗聴器を仕掛けることができるそうです。

ということは、その物件が入居募集をしている時に内見をした誰もが
、ちょっとした隙に余裕で仕掛けることができるということになります。

自分をターゲットに仕掛けたのか、不特定多数の誰でもよかったのか、
前の住人を盗聴する目的でそのまま放置されたものなのか、
真相が分からないと気持ち悪さがあります。

しばらく住んでみてから何かおかしい、と思ってもあとのまつり。

女性の一人暮らしや、会社で重要機密を扱う役職の人、
何かトラブルを抱えている人は、安心を買うつもりで、
入居時に盗聴器発見サービスを利用すると良いでしょう。

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